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2006年10月 5日 (木)

山本譲司著『累犯障害者』

4103029315 『累犯障害者』
 山本譲司著
 新潮社 1400円(税別)
 2006年9月15日出版

 犯罪を起こす障害者を中心に、社会の中の差別・矛盾・偏見などを鋭く書いたものだ。この本が出た時、すぐ、アマゾンで注文した。
障害者全体ではないが、ろう者犯罪に関心を持ち始めたのは、1998年に、フランスで、刑務所の中のろう者が苦痛を訴えるという番組を見た時であった。
ギー・ブショボ氏の家に泊めていただいた時、ギー氏から、見るべきビデオがあるよと薦められたのが、その番組を録画したものだった。
出演されたのは、犯罪を犯し、刑務所に入れられたろう者だった。
健聴者だったら、顔にモザイクを入れて、声調を変えて、誰なのかわからないようにするのだが、手話で語るろう者は、モザイクではなく、白い面をつけて帽子をかぶって、長袖に白手袋という姿であった。
手袋と長袖からのぞく肌は黒かったから、黒人だとわかっただけだ。
フランス手話で、刑務所の中の暮らし、服役内容、犯罪内容、それから、刑務所のコミュニケーション問題などなどを語っていた。
白い面をかぶせたまま、手話しているのを見ると、私には理解できるとは言い難く、ギーさんの通訳が頼りだった。
 私にとって、刑務所で服役しているろう者の存在は、そのテレビ出演のろう者が最初であった。
準禁治対象から外され、半減されていた犯罪罰則も同じく服役するようになって以来、刑務所に入れられたろう者が結構いる筈だと思いつつ、今になってようやく、その本が出たのだ。

 それから、意外なことに、ろう者は、性対象として弄ばれることが多い。
昔から、且つ、世界中に、必ず、その問題ケースが必ずあり、私が親しくなった、ろう相談員から、この、いろいろな話を聞いた。
ろう児・生徒が、ろう学校教師、修道士、血縁のない家族の者に、性対象として弄ばれてしまったというケースが一番多い。
なぜ、性対象として弄ばれるか、それは、『累犯障害者』を読むと、ヒントが見つかるかもしれない。

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